時節感当

世阿弥の「風姿花伝」を読む。
これは能についての秘伝書やけど、すこぶる参考になる点も多い。
結局人前でパフォーマンスをする点に関しては、能も音楽も同じやからね。

有名な言葉は
「秘すれば花」
「初心忘るべからず」
などあるけど、

俺が関心したのは、
能も昔は路上とか宴会の席で舞われることもあった点(笑)

酔っ払いを相手にする際の心得など、細かく書いてある。

ここではくどくど書かないけど、簡単に言うと
盛り上がってる客には「盛り上がるもの」を。
まだも温まってない客には「ゆっくりなもの」を。

それが「時節感当」という言葉で、
まあ客の雰囲気に合わせるってことね。

落語家でもそうみたいね、
勘が良い客が多ければ、通好みのネタを。
初心者が多ければ、わかりやすいネタをやる。

そういう場の雰囲気を察する能力は、人前で何かをやる人間には
不可欠やと思うし、
自分も磨いていきたいと思うな。

所謂、「空気を読む」なんて生易しいもんではないよ、
生き残るための必死な作業やからね(笑)

600年前の天才世阿弥でさえも、
臨機応変を大事にしていたところが面白い。

それではまた!