朝晩、だいぶ涼しくなってきましたね。
引き続き、STORYのコーナーでは「ニューオリンズ・バウンド」という小説風の文章を書いていきます。
お時間があればお読みください。
ここからは文体をいつものブログ調に(笑)
八月はだいたい毎年、歌舞伎座に納涼歌舞伎を観に行く。
今年は坂東玉三郎が初めて納涼歌舞伎に出演するし、ほとんど新作のような演目だったので期待して観に行った。
結論から言うと、とても良かった。
映像を使った、歌舞伎では珍しい演出だったが、テンポよくセンスよく、「さすが玉ちゃん」と思った。
私が観たのは3階の安い席ではあるが、充分に素晴らしさは伝わったし、いろいろと考えさせられることが多かった。
具体的に言うと、私が観た席は¥5000の席で、歌舞伎座ではかなり安い方。
それで、その¥5000の中に何が含まれているのかを考えた。
場所代、光熱費、スタッフの人件費、役者のギャラ、衣装代、その他諸々。
プラスアルファ、もちろん玉三郎の才能やセンス、プロデュース能力など。
つまりは総合芸術であり、それを二時間くらい堪能して¥5000というわけだ。
舞台の内容が良かったので、私にはその¥5000はとても安いように思われた。
もちろんエンターテイメントの世界は、観る側の好みもあるし、実際、クソつまらないステージもたくさんあるが、素晴らしいものは金銭感覚を凌駕する。
それを考えると、私も興行師のはしくれとして身が引き締まる思いだし、
「細部にまで魂が入ってないと、お金はとれないなぁ」と思った。
自分の出来る範囲で精一杯やらせていただきます。
ライヴ、観に来て下さい。